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風と緑とあじさいと。―Vayu, Vana, Ajisai ca―

あじさい寺の非公式ブログです。

偶然出会ったカエル君

 

こんばんは。

 ご無沙汰しております。

 

 

バタバタしていて、滑り込みの更新となってしまい、申し訳ございません。

 

本日は仏教の「六道」についてのお話です!

 

インスタグラムの方でもご紹介したことのある内容なので、一部ちょっと見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。すみません。

インスタグラムもブログも見ていただいて、ありがとうございます。

 

ブログの方は長めに書いているのと、インスタグラムの方は大幅に文章を改訂したので一応今はここにしかない文章となっています。

 

 

さて!

 

六道とは、地獄道、餓鬼道、畜生道阿修羅道、人道、天道という6つの世界のことです。

私達は人間として生まれたため、人道を生きていますが、人道の他にも5つの世界がありますね。
人道と同じく、他の5つの世界にも生と死があるとされています。

それぞれ、どんな世界なのかと言いますと


地獄道…最も苦しみの激しい世界。

人道にある苦を一滴の水とすると、地獄道の苦しみは海だと言われています。この、苦しみを水に例えるのがかっこいいですよね。そうか、海かぁ…という感じです。


・餓鬼道…飢えと乾きが続き、骨と皮だけになってもまだ苦しみ続ける世界。
これは大変そうですね…。でも、骨と皮だけになったガリガリの自分を、鏡で覗いてみたいような、不思議な好奇心もあります。

 

畜生道…植物や昆虫、動物が生きているような弱肉強食の理不尽な世界。
弱肉強食、たしかに理不尽で怖いですよね。もともと人間もこの世界の住人だったのでは?と思いますが、いつから離別したのでしょうか。


阿修羅道…闘争の激しい世界。常に争いごとの絶えない世界と言われています。

争いごとは苦手です。

 

・人道…人間が生きている世界。

ここも大変ですよね。!

 

・天道…精霊の世界。人道より苦の少ない世界とされていますが、無色、無欲の世界です。また、楽しみが多い分、老いていく時に感じる苦しみは地獄道の10倍以上だと言われています。

なるほど…!

 

上の三つの世界(地獄道、餓鬼道、畜生道)は三悪道と呼ばれ、特に苦しみの激しい世界と言われています。
下の三つの世界(阿修羅道、人道、天道)は三善道とよばれています。

どの世界で生きることができるのか、というのは前世の行いによって決まるとされており、人道を生きることができるのは、大変稀なことと言われています。

皆さんは、どの世界で暮らすのが良いですか?

 

個人的には、無色なのはちょっと寂しいですが、天道が気になります。

天道の世界は非常にソフトな、ふわふわしていそうな世界ですよね。老いの苦しみが大きいということでしたが、若い頃はふわふわしてたくさん飛べる分、老いてしまうとできないことが増えて大変なんでしょうね。

でも、精霊に会ってみたいなと思いました。

 

また、最近は畜生道に新しい名前を付けるとしたら、何が良いかということを考えています。

 

最近、偶然出会ったカエル君を見て、

「君らが住んでいる世界を、人間は畜生道と呼ぶんだよ。」

なんて、どんな顔して言えばいいんだ!とふと思ったからです。

 

植物や昆虫、動物の世界はたしかに大変なこともたくさんありそうです。
なので、苦が多いということで三悪道に入ってしまうのは仕方のないことなのかなと思います。

でも、畜という漢字は、家畜とかもそうですが、「人間が飼う」「畜う(やしなう)」といった意味があるので、野僧の勝手なイメージですが、そこに人間のエゴを感じてしまいます。

そこで調べてみたところ、畜生道にあたるサンスクリット語はティリヤンチュで、これは傍(かたわら)にあるもの、という意味だそうです。日本語では畜生の他に傍生、横生とも訳されるそうですね。

そしたら傍生道、横生道とかですかね…


もうちょっと良い名前を考えたいです。
残酷だけど、美しい。みたいな意味のある言葉がいいなと思ったのですが、なかなか難しいです。

なのでシンプルに、野生道がいいのでは?というのが、最近の結論です。

 

天道、人道、阿修羅道、野生道、餓鬼道、地獄道

 

という六道も、なんだか素敵です。

 

ということで、本日は、六道についてのお話でした。


いつも長々と書いてしまっているので、今回はしゅっと短めにまとめてみました。

 

それでは最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

 

合掌。

 

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こむぎちゃん、道を行く