こんにちは。
本日は、先負の日ではありませんが、先勝の日です。
本当は午前中の方が良いそうなのですが、14時~18時の間が凶の時間、ともお伺いしたので、その時間を避けて夜に飛ばそうと思いました。
今回は、ひみつ。がひみつであるように、ということと、一度飛ばしたのに隠れてもらっているのがそわそわしてしまうので、復活してもらいました。
「紫陽花ランプ」くん、雲隠れの術、お見事でした。ありがとうございました。!
さて本日は、紫陽花の剪定についてのお話です。
紫陽花の剪定は毎年冬に行っていて、本日のお写真は昨年の暮れに撮ったものになります。
あれよあれよとイベントごとを楽しんでおりましたら、お披露目がかなり遅れました。
ちなみに、剪定の「剪」の字はあまり見ない漢字ですが、切る、切りそろえるという意味があるそうです。
紫陽花の剪定は、面白いので個人的には結構好きです。
色々考えながら切るのですが、野僧はまだまだ、へっぽこ剪定しかできません。
こちら、切る時にどんなことを考えているかといいますと、
冬の紫陽花の枝を見てみますと、大体こんな感じになっています。
一本の枝に、小さな蕾がぽんぽんぽんとあり、上には枯れた紫陽花のがくがあります。
枯れた紫陽花のがくがある枝とは別に、先っぽにひとつ、蕾だけがついている枝もあります。
今後、花になるのはこの先っぽ蕾なのだそうです。
そのため、剪定の時はこの先っぽ蕾を残すような感じで、切っていきます。
途中に付いている蕾は、葉っぱになる部分だそうで、ここだけ残しても、花は咲きません。
下に蕾があるからいいかな、と思って誤って上の方の蕾を切ってしまわないように、気を付けなければいけないということですね。
枯れた紫陽花のがくは100%切るものなので、「ありがとうございました。お疲れ様でした。パチパチ。」と少々寂しくはありますが、比較的穏やかな気持ちで切ることができます。
しかし、蕾が混みあいすぎても大きな花にはならないそうなので、先っぽ蕾も時々切ります。
茎の分かれ目を見ながらどこを切ろうか、考えて切っていくのがコツだそうです。
この工程が、剪定の難しい所であり、あまり心穏やかではありませんね。。
なんだか、あの子に期待して、この子を切ってしまったけど、実はあの子はひねくれていて、
「来年は咲かねーよっ」みたいな、面倒くさい蕾かもしれませんし
あとは、実は遠く離れていても、あの子とあの子は幼馴染で、「来年は一緒に咲こうね。」と誓い合った仲だったのに、今日さりげなく切ったのがその片っぽだった、ということもあるかもしれません。
紫陽花の蕾にもいろいろな事情がありそうなので、
何も知らない人間が紫陽花の剪定をするのは、一種の賭けでもあるのではないかと
思いました。
それに、選ぶ、選ばないの世界は厳しい世界ですよね。
皆が皆、咲けたらいいのに。とも思うのですが、
それぞれがきちんと咲くためにも剪定が必要ということで、
難しいです。
7月には、選ばれし紫陽花戦士たちが咲きます。涙
紫陽花は青々としているイメージが強いと思いますが、
野僧は、青々としている紫陽花はどちらかというと「王蟲だ~」と思ってしまうタイプなので、茶色い、渋い紫陽花の方が、個人的には味があって好きです。
もし何かお花をもらう機会とかがあったら、バラの花束とかではなくて、
枯れた紫陽花の花(がく)一本だけで、「無常だけど、よろしくね?」みたいな
感じがいいです。
やっぱり、枯れた紫陽花は素敵です!
なんだか、老いというのは花も人も関係なく皆に訪れるものだと思いますが、
色が変わっても、形の変わらない紫陽花たちに、ちょっと憧れているのでしょうか。
素敵です。
でも、こちらは小さな花とがくが集まっているものなので、これ一本でも花束と言えるのでは、という意見もありますよね。
これ一本で、花束ですどうぞ、と言われても、嫌な気はしません。
うわあ、無常ですからね、ありがとうございます。という感じです。
また、今回の剪定では、ランプみたいな紫陽花を見つけました。
そこで、ちょうど月が綺麗な時だったので、月と一緒に撮った写真がこちらです。
ぽん。
月の灯の紫陽花ランプもいいなーと、思ったのでした。
それでは、本日のお話はここまでです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
合掌。