こんにちは。
お寺では、イチョウの葉っぱが色づいて参りました。
というものがあるそうです。
鎮魂、ということで、お墓の近くに植えられることが多いみたいですね。
でも「鎮まって下さいね…」と言われると、
「何だと?」と、却ってうるさくしたくなってしまうのが、人間の性というものではないでしょうか。
お墓の近くに植える木を選ぶのは、なかなか難しそうだなと思いました。
特に、伝説の名司会者さんのお墓の近くに植えるのは恐縮ですよね。
「またぜひ、かっこいい司会をしてくださいね…!」系の木を探したいところです…!
また、生きている人に言葉を届けたい時は貝多羅葉で良いと思いますが、星になった人に言葉を届けたい時は、
イチョウの葉っぱに書くのも良さそうです。
「今日のご飯は甘栗でした。時々渋い栗も混ざっていて、大変でした。見た目だけでどっちの栗か判断できたらいいのになぁと、思いましたよ。そちらはお元気ですか?」
と書いて置いておくと、
次の日には葉っぱの裏側にお返事が書いてあったり……
したらいいですね。
そして、詩的な愛。
という言葉がとても素敵だなと思いました。
詩的な〇〇とつけると、何でも素敵なものに見える気がします。
詩的な枝豆
詩的な金魚
詩的なダンゴムシ…
詩的な枝豆が気になります。笑
これをテーマに、真面目にちょっと詩を作ってみようと、頑張ると、
詩的な枝豆に誘われて
今日もまた薄緑色の雲の中へ
甘酸っぱい実が弾けたら
星屑抱えて 枯れたススキのその先へ
闇夜に揉まれた 塩だらけのぼくら
このままどこへ
ああ詩的な枝豆の歌〜
という感じでしょうか。
やっぱり、詩的な枝豆と聞くと、
カルシファーの仲間を思い浮かべます。
あの子の、頭が枝豆だったら、
あれはきっと、詩的な枝豆なのではないでしょうか。
はい。
次に、詩的な金魚はたぶんこんな感じです。
きっと、この泡の中には弾けそうな詩がたくさん詰まっているのだと思います。
さて、野僧は最近、「仏教タイムス」という新聞をよく読んでおります。
こちらは、仏教系の話題を主に掲載している新聞なのですが、
仏教系の新聞には他にも、「中外日報」というものがあります。
どちらも、シリアスな話題から、コミカルな?話題まで、
色々なニュースが書いてありまして、
別に読みたくて読んでいるわけではないのですが(?)
いざ読んでみると意外と面白いな―という感じです。
時々、本当に時々、
宮﨑駿さんや、鈴木敏夫さんのことも書いてあって、嬉しいです。
例えば、駿さんのニュースでは、ハンセン病をテーマとした国際会議で、駿さんが登壇されていたことなどが書いてありました。
それで、この新聞に掲載されていたお勧めの著書コーナーに、
岡本勝人さん著『詩的水平線―荻原朔太郎から小林秀雄と西脇順三郎―』
という本のことが書かれていました。
こちら、高橋真名子さんという方の書評なのですが、
この、本のタイトルをパッと見て
水平線も、詩的になれるのかぁ~と思いました。
水平線と詩、というセットで考えると、
パッと思い浮かんだのは
「紺色のうねりが」
という曲です。
こちら、1分半くらいの短めの曲なのですが、
とても好きなのでよく聞いています。
そして、この『詩的水平線―荻原朔太郎から小林秀雄と西脇順三郎―』
という本の書評に書かれていた、あとがきの引用文を引用させて頂くと、
(孫引き申し訳ありません。!)
「音楽は、こころのなかの言葉の絵であり、絵画は、風景のなかの言葉の音性であり、詩と音楽と絵画は、相互の内密性に息づいている。」
と、書いてありました………………!!!
こちらの本、難しそうで、読める自信はありませんが、読んでみたいですね。
「詩」にはいつもとてもお世話になっております。
「寺」という字がなぜか入っていますし、
同じ日蓮宗の先輩の、宮沢賢治さんの詩集などもとても好きです。
色々な詩を読んだり作ったりして
そうかそうか………と思いつつ、
これからも、時間を見つけては詩的な○○を探していきたいなと思ったのでした。
ということで、本日のお話はここまでです。
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。
詩的なお茶を飲みましょう。ズズズ…
合掌。
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追記です。
イチョウの季節(11月)に飛ばそうと思っておりましたが、
調べてみると、宮沢賢治さんのお誕生日は1896年8月27日だそうで、こちらにしました。
宮沢賢治さん、お誕生日おめでとうございます。!
すきとおった風と、桃いろの朝日がうつくしい一日でした。
宮沢賢治さんといえば、
高畑勲監督の、「セロ弾きのゴーシュ」もとてもとても面白かったです。
セロ(チェロ)を力強く弾くゴーシュと、
そのとなりでビリビリしている猫が可愛かったです。
ようつべ君に、予告編がありました。