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風と緑とあじさいと。―Vayu, Vana, Ajisai ca―

あじさい寺の非公式ブログです。

すやすや

 

こんにちは。

 

年の瀬が近くなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

最近は、土手に座って遠くの海を眺めていると、

鳥が楽しそうに空を飛んでいたり、

水平線の向こう側から、海賊船がやって来たり………

 

は、しませんでした。(笑)

 

さて、本日は年末の振り返り回です。

 

これまでの貝多羅葉を、5・7・5な感じでさらっと振り返りたいなと思います。

 

まず、1句目。

 

ぽぽぽぽん。(竹が落ちる音)

 

ペタリとね 写真を貼って 爽やかに

 

まず初めに、本年度は「ムッシュ・ダンゴ」回から始まりました。

 

これは個人的にもとってもお気に入りで、

駿さんのことも、ダンゴムシのことも、もっと好きになれる気がします。

 

こちら、熱く文章を綴ったあとに、さらっときれいな写真を、何事もなかったかのように載せる、という手法を使っています。

 

やっぱり、最後に綺麗な写真をペタリと貼って、さらっと終わると、

後味が爽やかですね。

 

これは、「ながい。」にも共通して言えることだと思います。

 

この「ながい。」は、一番長くランキングに入っていた……?といっても過言ではないほど、

重鎮されていました。

 

この記事は、本当に何の雑念もなく、思ったことをつらつらと書いたものだったので、

とても嬉しかったです。ありがとうございます。

 

そして、めちゃくちゃ長い文章と、写真1枚、というスタイルは、貝多羅葉の

主要スタイルといいますか、できるだけそうありたい、という理想のスタイルです。

 

あまり写真をたくさん入れても、それはスタ蔵(インスタグラムのこと。)と、あまり変わらなくなってしまうので、写真少なめスタイルが理想です。

 

そういう意味でも、「ながい。」は印象深いものとなりました。

 

 

続きまして、2句目。

 

ぽぽぽぽん。

 

雨上がり 優しいあの子の(あの方々の?あの皆様の?)お誕生日 

ひみつ。を描いて 葉っぱを飛ばそう

 

さて、5・7・5・7・7の和歌スタイルになってしまいましたが、

思い返せば、「ひみつ。」がランキングに入っていたこともありましたね!

 

これは、個人的には、「あっ、ひみつ。なのに!」という感じで

嬉しくも、ちょっとそわそわしている自分がいました。(笑)

 

そして、こちらのお話は、主役のお名前を文章内では一度も書かずに、

写真内でだけ言及する、というのも

新しい試みで、ひみつ。感がありましたね。

 

周りの人にバレないように、囁くお話なのでした。

 

ここでは「夷隅郡昔話」を書きましたが、今振り返っても、あの時オススメできる音楽を知っていてよかったなぁ…と思います。

 

やっぱり、何かしたいと思って、相手に触ろうとすると、

その触った反動で、向こう側に落ちちゃいそうな、本当にギリギリのところで生きている方も、たくさんいらっしゃるのだろうなと思うのですが、

 

そういうふうに、自分の力ではどうしようもできない時に、

相手を触らずに、包み込んでそっとこちら側に引き寄せることができる、

優しい引力が、音楽にはあるような、気がしました。

 

ありがとうございます。

 

また、そもそも葉っぱに文字を書くということ自体、ひみつ。感があるなと思いました。

 

貝多羅葉を布教の手段として使っていた時代は、

生きるための秘法みたいな感じで、宗教をコッソリ広めていたのでしょうか。

 

待ち合わせ場所の、椿の葉っぱの裏にこっそりメッセージを書いておくとか

桜の花びらに書いておいて、散る前に見た人しかその意味を理解できないとか

色々ありそうですが、

葉っぱやお花に、言葉を託すという

貝多羅葉制度は夢がありますね。

 

 

3句目。

 

ぽぽぽぽん。

 

そうなんだ。 ふと甦る おでんの葉

 

はい、川柳を真面目に勉強したことがないので、ちょっと型破りな作品かもしれません。

 

さーっと振り返ると、わりと色々なジャンルのお話がランキングに入っていて、

見ていてとても楽しかったのですが、

 

個人的には、「おさで」や「はぐれぐも」なども入っていたのが、ちょっと意外でした。

これらは、何か一つのことを話しているというよりも雑談に近いような内容で、

たべものでいうところの

おでんに近いような、イメージがありました。

 

おでんのスタイルは、どちらかというと、つなぎの貝多羅葉で、自信を持って飛ばせる

ものではない…というとちょっとあれですが、気合を入れて書いた葉っぱの、一個前に

飛ばすやつ、くらいのイメージで書いていました。

 

でも、平凡な葉っぱも読んでいただけるというのは、それはつまり世界が温かいという

ことだと思いますので、感謝感謝です。

 

また、「枯れはじめまして」も入っておりましたね。

これもまた、紫陽花シリーズではありましたが、

シーズンのエンドロールという感じの、軽い葉っぱでした。

 

これは、

紫陽花ちゃんは、堂々と枯れているように見えるけど

本当は、こんなとこ見ないで!と、こっそり枯れたいと思っているような

恥ずかしがり屋の紫陽花ちゃんもいるのかなと思い、

となると、お花は隠れたくても隠れられないので

ひょっとしたらいろいろ大変なのかもしれないなと思ったのが、

きっかけだったように思います。

 

ちょっと恥ずかしがっている

枯れはじめ・紫陽花ちゃんにも

大丈夫大丈夫!

きれいだよ…(ハウル風)

と言いたいと思っていたことを思い出しました。

 

 

ということで、本年度の振り返りを川柳で行いましたが、

 

昨年、貝多羅葉を飛ばし始めたのは4月だったので、丸1年、飛ばし続けるというのは

今年がはじめてのチャレンジでした。

 

そして、1年間を振り返って改めて感じたのは、

 

ああ、クダラナイことに浸っていないと、生きていけない体になってしまった…

 

ということです。

 

何だか、太陽がさんさんと照っている砂漠でひとり、枯れそうになっていて、

やっとこさ右手で甘い水を掴もうとしているような、

 

そんな感じです。

 

イメージとしては、こんな感じです。

 

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クダラナイの絵

 

(笑)(笑)(笑)

 

でも、右手でこの甘くて美味しい水を気兼ねなく取りに行けるのは、

やっぱりその前に左手でさりげなく仏教ボタンをポチっと押しているからです。

 

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ポチっと。

 

やっぱり、一度はガッツリ仏教のお話をしてからでないと、

心から甘い水を求めることはできません。

 

そういう意味で、今年は「ケロン」が、ガッツリ仏教のお話でした。

 

でも、こちらの「ケロン」の回は、書く前からなんとなく、

こんなこと書きたいなーと思って、構想の段階から空豆和尚にアドバイスを求めておりました。

 

そのため、仕上がりが予想以上に専門的なお話になってしまって、ちょっと反省しています。

 

なんだか、5円チョコクオリティの中に、ひとつだけベルギーチョコが混ざってしまって、誰も悪くないのに、お互いに「なんかゴメン………。」となるやつです。

 

やっぱり、自分で色々調べて、考えて書いたうえで、

空豆和尚のアドバイスを仰ぐのは、一番最後の方が良いのかなと思いました。

 

とはいえ、記事の方で、一度真面目に「ケロン」を書いたおかげで、

一年間「ケロン」を意識しながら過ごすことができました。

 

一度意識し始めると、

あれもケロン、これもケロン、という感じで

 

自分が結構ケロンまみれになっていることに気がつきました。

 

それで、ひとつひとつケロンを消していくと、

生きていく上で大事なことは、実はとてもシンプルなんじゃないかなー

と、思うようになりました。

 

これは個人的には大きな発見でしたね…!

 

これからも、ガッツリ仏教のお話を最初の方に書いて、一年間それを意識して過ごすということにすれば、ちょっとは成長できそうな、気がしました。

 

 

また、全体のポリシーとして、クダラナイことを求めている一方で、

クダラナイことを書き続けるのも、難しいな?

ということも、しみじみと感じました。

 

もともと、野僧的には、何かためになるお話を書いたり、何かの答えを書いたりすることに、あまり魅力を感じていなくて、

そういうことをしているお寺は山ほどあるのだから、

ひとつくらい変なことしか書いてないところがあっても、

いいんじゃないかなー大丈夫じゃないかなー怒られることはないんじゃないかなー

と、思って、書いてきました。

 

しかし、せっかく砂漠の住人様の時間と労力を削って読んでいただいていると思うと、

ついつい「ためになること」「良いこと」を書きたくなってしまう自分もいて、

その葛藤と闘い続けた一年でしたね。

 

それで、ではクダラナイことって何なんだろう?と思い、調べてみたところ

 

くだらない=意味がない

 

ということなのだそうです。

 

なるほどー!

 

たしかに、元気がある時は、心に余裕がある時は、ついつい意味のあるものを求めがちですよね。

 

一方で、全然大丈夫じゃない時は、

クダラナイことがとても貴いものに見えてくるということで

 

どっちの方が良いとかはなく、

どっちにも、良いところがあるんじゃないかなというふうに思えるようになったので、

それは良い発見だったのではないかなと思います。

 

また、

砂漠に吹いている風に乗せて、葉っぱを飛ばしているという設定で書いていましたが、

 

あれこれと考えていると、さらさらというより、

ずーーーーーんという感じになってしまっている記事も多いような気がしました。

 

これじゃ、葉っぱを飛ばしているというか、

砂漠に文鎮を埋め込んでるみたいだ

と、反省しております…。

 

でも、その重さ、軽さ、が難しいなぁーと思いましたね。

 

それに、

さらさらを意識して書くといっても、雑に書くわけではなくて、

丁寧さや、心の温かさは大事だと思います。

 

しかし、

丁寧に、丁寧に、

と思いながら書いていても、やっぱりムラができてしまって、

 

飛ばし終わってからちょっと修正する

ということを何回もやってしまいました。

 

一枚一枚、振り返っていただくと、結構色味が変わっている葉っぱも、多いのではないかと思います。

 

また、時々昨年度に書いた記事を読み返すと

(読み返さないようにしよう、と言っておきながら、時々読むこともありました)

 

本年度に書いたことと全く同じ単語が並んでいたりすることがあって、

 

昔書いていたことすらも忘れてしまっている野僧のきな粉なみの記憶力と、

色々と学んでいるようで、何も変わっていない考え方と、

を目の当たりにして

愕然としました。笑

 

人って、そう簡単には成長しないのね………

 

と、しみじみしております。

 

それに、野僧的には、まだまだ反抗心が強いので、

仏教のことを真剣に勉強しているわけではありません。

 

そのため、何かを疑問に思って、それについてたらたらと思ったことを書くという

スタイルでやって参りましたが、

 

きちんと仏教を勉強している人から見ると

実はめちゃくちゃ陳腐なものに見えることも、あるのかなぁーと、思います。

 

え、それこの有名な本の、1ページ目に答えかいてあるよ

基本だよ

みたいなことで、悩んでいたことも、あったのかもしれません。

 

その節は、温かく見守ってくださり、大変ありがとうございました。

 

 

さて、つらつらと書いていると、

反省しかない、ように見えますが、(笑)

 

1年間を振り返ってみると、

やっぱり書くのが楽しいから書いているんだという、結論に辿り着きます。

 

空想に入り浸る時間、ありがたいです。!

 

心の中で、

「矛盾だ。」とか、「マンネリズムだ。」

と、言っている本庄さんも時々いらっしゃいますし、

 

最初に始めたところから段々軌道がずれてきて

地球の周りをぐるぐると回りつつ、いつかは地球に帰る予定だったのですが、

気づいたら冥王星ぐらいまで、端っこに来ていたような………

 

という、またまた反省と、自覚もありますが、

 

ではこれからどうしたらいいのか、ということを真面目に考えてみたところ

 

とりあえずは、先日読んだムーミンのお話に書いてあった、

 

「すべては静かで、平和でした。」

 

という言葉がとても良かったので、

初めて見た人に、そういう感想を抱いていただけるような、

場所を目指していきたいなと、思いました。

 

あと、

絵空事」とか「澄んだニヒリズム」とか

そういう言葉も、いいなと思って、

記録しています。

 

ということで、

とりあえず、静かで、平和であることが第一で、

その次に何かちょっと、砂金みたいな、貴いものを…

という、ポリシーで、来年も頑張りたいなと、思いました。

 

さて、貝多羅葉の感想と反省は以上ですが、

野僧の1年間といたしましては、

 

今年は、駿さんの引退会見を何度も何度も、

ご飯の度に、見るような感じで見続けていました。

 

それで、

「開闢以来の」

という言葉がかっこよくて、全然意味も知らなかったくせに、何かにつけて

「開闢以来の」を多用していた一年でした。(笑)

 

「開闢以来の」、調べてみると、中国の思想書などに出てくるそうなのですが、

駿さんは本当に読書家ですよね………

 

中国の思想書、野僧にはまだちょっと難しいです。

 

また、今年は他にもたくさん映画を見た気がします。

 

今までは手を出していなかったのですが、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーを、見ました。!

 

こちらは、ジブリがお勧めする、海外の名作アニメーションを紹介するというものなのですが、どれもとっても面白かったです!

 

何となく、ああ、こういう作品を、ジブリの皆様は良いものだと思っているのか…という、

改めて、ジブリがどのようなアニメーションを目指しているのか、どのような作品が良いアニメーションなのか、ということを、ド素人ながらも、考える機会となりました。

 

個人的には、「しわ」がとっても好きです。

 

こちらは、フランスのアニメーションで、原作は漫画があるそうですね。

この、漫画も読んでみたいなと思いつつ、こちらはまだ読めていません。

 

この「しわ」は、名前の通り、お年寄りのお話なのですが、アルツハイマー病がテーマとなっています。

 

それで、実は野僧もとってもとっても忘れっぽくって、

大事な約束も、忘れたくない思い出も、

忘れてしまうことがあります。

 

メモしたり、日記を書いて見たりしてそれを防ぐ努力もちょっとはしているのですが、

やっぱり忘れてしまう寂しさというのは勿論あります。

 

それを病気として持っていて、毎日それと向き合っている方々の気持ちは、100%理解することはできませんが、

共感できることがたくさんありましたし、将来的には自分がそうなる可能性もあるわけで、

他人事とは思えなかったのでした。

 

やっぱりこの、映画を見終わったあとの、余韻がすごく好きですね。

 

ジブリ映画もそうですが、見終わったあとの、何とも言えない、ちょっと濁った余韻がとても好きだなと思いました。

 

また、ロング・ウェイ・ノースもとっても素敵な作品でした。

 

こちらは、北極点を目指して旅をしたお爺さんがいて、

その孫が、いなくなってしまったお爺さんの船を探しに旅に出るというお話です。

 

北極点ということもあり、

Spitzbergen島が4回くらい登場します。

 

野僧にとっては、2倍嬉しいという、お話でした。フフフ

 

さて、

ここまで、どうでもいいことをたくさんたくさん書いてまいりましたが、

やっぱり、くだらないこと、どうでもいいことに浸り続けていると、

なんだかちょっと、身が軽くなって、元気になれる気がします。

 

ついいろいろと思考の堂々巡りをしちゃうタイプではありますが、

 

今は、あまり気にせずに、自分の好きなこと、表現したいことを楽しく書いていってもいいのかな?という、

楽観的な、考え方にたどり着いています。

 

来年からはもうちょっと、

気軽に、楽天的に、物事を明るく受け取っていけたら良いなぁと思いました。

 

それでは最後に、本年度の振り返り写真を載せて、終わりたいと思います。

 

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彼岸花

 

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銀河鉄道…ではなく、小湊鉄道にはじめて乗りました。あれ、スイスかな…というお写真がこちらです。

 

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椿と、梅のお花

 

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とある秋の日の窓辺。

 

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朝焼け

 

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木漏れ日

 

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すやすや(可愛すぎます)

 

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青天を衝きそうもないこむぎちゃん。

 

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熱風。

 

 

ということで、本年度の振り返り回はここまでです。

 

勝手に満足して(満足はしていません)、涙が出そう(出ません)ですが、

青天を衝けまで、涙はしまっておきたいと思います。!

 

ハンカチの準備はバッチリです。

 


本年も、大変大変お世話になりました。

寒い日が続いていますが、素敵な年末をお過ごしください。

 

最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。

 

合掌。

 

 

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追記です。(in 2022)

「開闢以来の」は、引退会見ではなく、「プロフェッショナル仕事の流儀」の方で登場しておりました。ぎゃー--大変失礼いたしました。。。