風と緑とあじさいと。―Vayu, Vana, Ajisai ca―

あじさい寺の非公式ブログです。

志明院

 

こんにちは。

 

本日は、バン・番外編(番外編よりも、外れているという意味。バン・バン・番外編があるのか、バ・番外編もあるのかどうかは、いまだ未定です。)で、ちょっとした近況報告の回です。

 

実は先日、(というより実はめちゃくちゃ前です)空豆和尚のお仕事で、京都へ行く用事がございました。

 

そして、せっかくなので、野僧も弟子第一号として、張り切ってお供しました。

 

さて、遠くへ旅に出る時は、

「目的地の名前 (スペース) ジブリ

と検索して、色々調べてから行くことを常としているのですが、

 

今回もズバリ、

「京都 ジブリ

で調べてみました。

 

すると、京都の清水寺付近に、

どんぐり共和国 清水店と、二寧坂店がある、ということが始めにわかりました。

 

そして次に、

志明院」というお寺があることを知りました。

 

どんぐり共和国の存在は知っていましたが、この「志明院」というお寺は、存じ上げませんでした。

 

調べてみると、

まずこの「志明院」を司馬遼太郎さんが訪れたことがあって、

このお寺に泊まった時に、何か不思議な体験をしたとのことで、

その体験を、宮﨑駿監督にお話して、

それが「もののけ姫」の原作の構想に繋がっていったとのことでした。

 

なんと…!

すごいお寺ですね。

 

お寺がある場所も、大変な僻地なのだそうで、

最寄り駅からこのお寺に向かって走っているバスは、1日朝と夕の二本、とのことでした。

 

駅から歩くのも一つの手段ですが、やはり山道を長い間歩くのは大変なので、

車があると、より行きやすいという感じのところです。

 

なかなか行けないだろうなと思って、今回張り切って行って参りました。

 

こちら、入口の門はこんな感じです。

 

ストン…。

 

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そして、山門のすぐ近くには、こんな噴水がありました。

 

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噴水

 

この山一帯に流れている水は鴨川の源流なのだそうです。

 

美しいですね………

 

美しすぎて、怖かったです。

 

ささやかに流れる水の音と、静寂の中で響き渡る鳥の声と、ひんやりと冷たい空気が

いかにも青き清浄の地という感じでした。

(違う作品ですが)

 

綺麗な山に行くと、

自分が如何に汚れていて、イレギュラーであるかを自覚します。

 

この、フワフワの泡に包まれて、ちょっとずつちょっとずつ浄化されていくような感覚は、

いまだに慣れないですね………

 

こちら、霊場ということで、山門の上は写真撮影禁止なのだそうです。

 

撮影禁止と言われたら、もう絶対絶対撮りたくないですよね。

何が映るかわからないですからね………

 

でも、山門の上の方もとっても綺麗な景色でした。

 

なかでも個人的に印象に残っているのは、

地面に生えた苔です。

その苔が、ちょっとうにょうにょしていて、

じーっと見てみると

タタリ神のうにょうにょが連想されて

そういうふうに、物凄く微細なディテールを拾って、

それが魅力的なシーンや、キャラクターに繋がっているのかな?

という、

駿さんの、創造のプロセスを一緒に体感しているというと、おこがましいですけれど、

体感しているのかもしれない……!と、勝手に盛り上がれるところが、

散策の、楽しいところですよね。

 

フフフフフ

 

でも、やっぱり山の奥の奥の方にお寺があって、

そこに辿り着いた人しか、その景色を見ることができないというのは

浪漫があって、いいなぁと思いました。

 

それに、そこに迷い込んでくる旅人さんを、「静かに待つ」、というのを実践されていて、

個人的にはその方がかっこいいなと思いました。

 

それこそ、志明院さんと、あじさい寺の関係は

ヤマカガシと、マムシのような関係で

 

野僧ったら、

シュ~シュ~、シュッシュッと

うるさい弟子だな………

 

と、ちょっと思いましたが、

 

志明院さんに、勝手にちょっと親近感を抱いて、

勝手に師匠だと思っています。

 

弟子は弟子らしく

これからも嚙みついていこうと思いながらも、

 

志明院さんに憧れています。

 

ジブリが好きで、もののけ姫の構想に繋がっているとお伺いして………

と、お伝えしたら、御朱印も可愛いハンコを押してくださって、

 

静かで、美しい自然と、

人の心の温かさに触れました。

 

その節は、誠にありがとうございました。

 

ということで、本日は「志明院」について書きました。

 

最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。

 

合掌。

 

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フクロウみたいなランプ。(?)可愛いです。

 



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追記です。

 

時期が時期だったのもあり、

志明院さんを訪れる前の日、一日かけて、映画「きのう何食べた?」の、ロケ地巡りも実行いたしました。

欲張り過ぎて、ほぼすべてのロケ地を巡りましたので、

その日は一日に3万歩歩いたのでした。

次の日の志明院は、足がへとへとで、山道を歩くのはちょっと大変だった…という

思い出があります。

それから、錦市場で買った「焼ポン」という栗が、美味しくて美味しくて涙が出そうでした。

志明院へ向かうレンタカー内でモグモグ食べていたところ、偶然ラジオから「大好物」が流れてきて、

泣きました。

京都の栗は、涙の味でした。

こういう時の、偶然って本当に嬉しいですよね。偶然ちゃん、どうもありがとう。

偶然ちゃんに、どうやって感謝の気持ちを伝えたらいいのか、とりあえずお仏壇にリンゴをお供えしました。偶然ちゃんの大好物は、リンゴです。🍎(たぶん)

総じて、とっても充実した2日間でございました。

ありがとうございました。☻

焼き栗万歳!

 

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そして、「さかな」の葉っぱは、もうちょっとこねこねすることと致しました。🙇