こんにちは。
ウグイスの鳴き声に春の訪れを感じる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
先日、なんてことのない道をてくてくとお散歩していたら、
フェンスのところで、小さなスズメがちょこんとひと休みしていらっしゃいました。
この小さい長方形ひとつの中に全身が収まってしまう世界で、
一体全体、どんな景色を見ていらっしゃるのだろうか………。
と思って、ぼけーっと観察しておりましたが、
じーっと見てるだけでいるのも、何か悪いかなと思って、
「スタジオジブ リの、テレビアニメシリーズ、楽しみだね~。SFかなあ。」
と、声を掛けたら、
「そうだね。」
と言って、鮮やかに羽ばたいていきました。
でも、あれはきっと、
本当にそうだね、という意味での、「そうだね。」ではなくて、
あ、何かやばいヤツ来たからとりあえず同意して逃げよう。という意味での、「そうだね。」でした。
ありがとうございました。
さて、ということで本日は、鳥特集です。
お寺ではいつも、いろいろな種類の鳥が鳴いていらっしゃいます。
それで、鳴き声と、見た目とで、
「あ、メジロだ。」
とか皆さんのお名前が分かった方が、人生楽しいだろうな…と思ったので、
この機会に、顔と名前を覚えたいなと思いました。
よろしくお願いいたします。🐥
さて、お寺で紹介するにふさわしいお名前を持っている方がいらっしゃいました。
ブッポウソウは、鳥綱ブッポウソウ目ブッポウソウ科に分類される方だそうで、
身体は緑色、くちばしと足は赤色、広げた翼には白い模様があります。
もともと、鳴き声が「ブッポウソウ」に聞こえることから、この名前になり、霊鳥として崇められていたそうですが、鳴き声が「ブッポウソウ」に聞こえるって、凄いなと思いました。
なんですが、実はこの「ブッポウソウ」というふうに聞こえる鳴き声をお持ちなのは別の方だったそうで、実際にブッポウソウ氏が鳴くと、「ゲッゲッゲッ」という感じなんだそうです。
鳴き声が違う!と判明したのは、1935年。それまで、1000年もの間鳴き声を勘違いされていたと、ペディア君に書いてありましたが、そんなこともあるんですね………!
この見た目と、鳴き声とで改めて名前をつけるとしたら、エメラルドグリーン色の身体がとてもきれいなので、「スイギョク」とかが良いのではないかと思いました。
コノハズク
鳥綱フクロウ目フクロウ科に分類されるフクロウです。先ほど、「ブッポウソウ」という風に鳴いているように聞こえる鳴き声の主というのが、こちらのコノハズクだそうです。
また、コノハズクというお名前も、木の葉のように小さなミミズクという意味から「コノハズク」なのだそうで、こちらもまた、この葉っぱで紹介するにふさわしいお方だなと思いました。(勝手に)
実際に鳴き声を聞いてみると、この鳴き声を「ブッポウソウ」だと思った方の信心が凄いなと、思いました。👏
そしたらなんと空海さんが、『性霊集』の中で
「後夜仏法僧鳥を聞く」という漢詩を書いていらっしゃいまして、
こちらもまた、素敵でした。
この、「鳥の鳴き声が何と聞こえるかシリーズ」は、掘れば掘るほど色々なエピソードが出てきて、面白かったです。
ウグイスの皆さんも、仏教と繋がりがあるとされているそうですが、
「ホーホケキョ(ウ)」→「法華経」か!ということで、
一人でとっても感動している、
野僧なのでした。
コノハズクは、木の葉のように小さいとのことでしたが、本当に人の手のひらサイズなのだそうです。
いつか、お会いできたらいいなと思いました。
ということで、本日は、鳥特集でした。
鳥に関しては、まだまだ知らないことばかりで、野僧はまだ、ウグイスの鳴き声しか聞き分けられない状況です。
そこで今回は、空豆和尚に教えてもらって、お寺で見たことあるらしい方々をご紹介しました。
でも、名前は分からなくとも、森の中でじーーーっと皆さんの歌声を聞いていると、
ビーーー
と、左側から声が聞こえたと思ったら、今度は右側で同じような
ビーーー
という声が聞こえたりして、意識して聞こうと思うと、
鳥の皆さんもしっかりコミュニケーションを取っていらっしゃるんですねー!
それから、小鳥といえば、
とっても元気がなかったころは、
自由にふわふわと文章を書くことは、何となく、空を飛んでいるようなところがあるなと思っておりました。
それで、あんまり上手く書けないときは、
自由に大空を羽ばたいていく他の皆さんが羨ましくて、
空飛べていいなぁーと思いながら、
もう一度空を飛ぶ方法を模索しながら、
青空を見上げていることもありました。
でも今は、昔、空を飛べていたことすらも忘れてしまって、
純粋に二足歩行を楽しんでいる所です。
このままのんびり歩き続けた先にも、
素敵な景色が待っていますように🕊️
それでは、
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。
合掌。