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風と緑とあじさいと。―Vayu, Vana, Ajisai ca―

あじさい寺の非公式ブログです。

フィ

 

こんにちは。

 

先日もまた、朝焼けの空がとても綺麗でした。

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朝焼け2

 

朝早くにご来光を見るとき、まだ太陽が昇らない時間に、海に出ている舟があるのを見ると、

いいなぁ、と思います。

 

もしかしたら、あの舟に乗っている人は海の上で水平線から朝日が登るのを見る、というのが毎週日曜日の決まり事で、

舟の上では「旅路(カプローニの引退)」を流しながら、

駿さんに想いを馳せているかもしれません。

 

旅路には夢中飛行、初出社、カプローニの引退、別れ、夢の王国

などなど色々ありますが、皆さまはどちらがお好きでしょうか。

 

野僧は、どれも大好きですが、空が赤く染まっている時はいつも、

「旅路(カプローニの引退)」を聞いています。

 

そして、優しい色に染まった空と、心地よい風に触れ

いつのまにか

たらーっと

目から涙がこぼれてきます。

 

決して、飛行機の油ではありません。

 

空と海の青さで、野僧の汚れた心も洗ってほしいですね。

 

フフフ

 

さて、突然ですが、

野僧の右手には今、

フルートがあります。

 

なぜでしょう。。。

 

この間、

野鳥を追いかけて遊んでいたら、

とある木の

端っこの枝が

フルートになっていたので、

千切ってきました。

 

 

お寺にいると、時々不思議なものをいただくことがありますね。

 

そのおじいさんは、音楽がとても好きだそうで、

私はもう吹かなくなってしまったので、ぜひもらってください

ということで、お寺にいただきました。

 

なんと…

大変大変、ありがとうございます。

 

フルートは、吹いたことなかったのですが、

誰にも使われていない楽器が部屋の隅で眠っている状態、というのは

個人的にはあまり好きではないですし、

贈り主さまも、そういう気持ちがあったからこそ、贈ってくださったのかなと

思いましたので、

頑張って吹けるようになりたいなと思いました。

 

そして、駿さんが、新作「君たちはどう生きるか」を製作されて、いつか引退された時、

綺麗な空と海を前にして

このフルートで

「旅路(カプローニの引退)」を吹きたいなと、

 

ちょっとした目標ができました。

 

今はまだ、

スビョロロボロロ

フィ~~~

みたいな、カッスカッスな、音にもなっていないような感じですが、

 

コツコツと頑張りたいなと思います。

 

それに、こういったご縁が届けてくれる贈り物というのは

運命とか、使命の匂いがして、嬉しいです。

 

フルートは、ご縁にのせて運んでもらうには

ちょっと重いものだと思いますので、

大変恐縮しておりますけれども………。

ありがとうございます。(!)

 

とはいえ、フルートという楽器は、ピロロロロロという音色が、鳥の歌声に似ていますよね。

 

吹奏楽部時代も、鳥の鳴き声をイメージしたメロディーか何かをフルートパートが担当していたことも、多々あったような気がします。

 

そのため、例えば森の中とかで練習していると、

 

鳥の先輩方が、新入りが何か変な音出してるぞということで、

敵と勘違いされて頭突きとかしてきたらどうしよう

 

ということで、

 

念のためヘルメットを被りながら外で練習をしている

野僧なのでした………。

 

あれですね、音色が間に合うかどうかは別として

本番で、一人で吹く時なんて、

野僧はきっと大号泣だと思います。

 

そんな未来が来るのでしょうか。

 

たとえばボーっとして楽器を地面に置いたまま泣いたりすると、

知らない間にカミキリムシとか、入ってきそうだなと思いました。

 

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カミキリムシ

 

気を付けましょう。(笑)

 

 

でも、ふと冷静に考えてみると

「みなと」を聞いて泣いたり

「Laughter」を聞いて泣いたり

「旅路(カプローニの引退)」を聞いて泣いたり

他にも、

悲しかったり、寂しかったりして泣いたり

 

結構気性が激しい………

激情家じゃないか?

 

と、思いました。

 

駿さんも激情家らしいので、そこは何だか嬉しいですけれども

 

お寺人(おてらびと)としては、あまりよろしくないだろうなあと

思いましたね。

 

喜びすぎず、悲しみすぎず、

程よいところで、静かに揺れていたいです。

 

それこそ、渚みたいな感じがいいのかな?と思いました。

 

でもやっぱり、色々なものに気づくこと、自体は悪いことではないと思うので、

そうやって素敵なものがそこにあること、に気がついて、

受け入れつつ、

 

涙を流すところに至るまでの

感情メトロノーム

テンポ10くらいにして

途中で止められるのが理想かな

と思いました。

 

頑張りましょう。!

 

 

また、話はまたちょっと変わりますが、

「いちごの日」でも触れました、漫画「風の谷のナウシカ」の5巻に挟まっている絵に関しまして、

こちらはナウシカが岩の上に座って、遠くの景色を眺めている様子が描かれています。

 

この絵は、本編のどこのシーンを描いた絵なのか、詳しくは分からないのですが

個人的には、

ナウシカが、これまでの争いで、多くの自然と、蟲と、人とが犠牲になって、

何とかしてその争いを止めようと、奮闘して、ボロボロになって、

それでも、もうどうすることもできないというところまで来て、

ひとり座って、遠くを眺めているシーンなんじゃないかなと、思っています。

 

それで、ナウシカ

「こんなに世界は美しいのに

こんなに世界は輝いているのに……」

というふうに、言っているんです。

 

綺麗な朝焼けを見ていると、その言葉を思い出します。

 

国籍問わず、大変な思いをしている方々に、少しでも早く本来の日常が戻りますよう

強く、お祈りしております。

 

それでは

最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。

 

合掌。

 

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たてヴァージョンその2