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風と緑とあじさいと。―Vayu, Vana, Ajisai ca―

あじさい寺の非公式ブログです。

いじわるハナさん

 

こんにちは。 

 

 本日は、春の草花特集その2です。

 大分春も深まってまいりましたが、その1でご紹介できなかった分を書いていけたらと思います。

 どうぞよろしくお願い致します。

 

ヴィオラ・ライヘンバッキアナ

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初めから、なかなかクセの強いお名前です。

ヴィオラ・ライヘンバッキアナさん、と、「さん」をつけたくなってしまうお花だなと思いました。

こちらは、スミレ科スミレ属のお花で、花言葉は「豊かな恋」だそうですが、

個人的には、豊かな恋、というのが新鮮で、驚きました。

 

駿さんを追いかけて早〇〇年、恋って何だっけ………という感じなのですが、

豊かさを恋に求めるという選択肢はあまり考えていなかったですね…。

 

この辺りは、なぜか「移り気、浮気」といった花言葉を持つ紫陽花戦士の皆様に聞いてみたら、色々ためになるお話が聞けそうだと思いました。

 

でも、彼らはかなり大人なので、

豊かな恋ってなんですか…

と聞いてみても、

チラッと一目して、フフ、と笑って、

結局何も教えてくれなそうです。困りますね。

 

こちら、ポルトガルでよく咲いているそうなのですが、ポルトガルも、情熱的な国というイメージがあります。

日本にいようとポルトガルにいようと、ヴィオラ・ライヘンバッキアナさんも、豊かな恋ができるようお祈りしております。

 

 

ドウダンツツジ

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こちらは、ツツジドウダンツツジ属のお花で、漢字で書くと灯台躑躅だそうです。

たしかに、お花のところが灯台っぽいですよね。

この白くてぷっくらしているお花の中に、鈴が入っていたら可愛いなと思いました。

それぞれお花の中に入っている鈴の音も違っていて、風が吹くとコロコロコロコロ響き合うような感じです。

 

調べてみると、見た目が鈴蘭に似ていることから、有毒なのではないかと思われていた時期があったそうです。

こんなに可愛いのに、有毒だと勘違いされていたなんて、それはそれは不運な花、というか、非遇な花という感じで、却って同情心をそそられて

健気やな~!

と思いました。

人間に、有毒であると勘違いされたお花は、どうやって生きていけば良いのか、皆目見当もつきません。

 

ぷっくらその1:なんや知らんけどうちら有毒やと思われてんで?

ぷっくらその2:ほんまかいな~アホらし。

ぷっくらその3:なあ、そないなことより、中に入れる鈴の音決めた?

うちはミかソで迷てんねん。

 

という会話が聞こえてきそうです。

 

灯台躑躅の他に、満点星という表記もあるそうですね!素敵です。

 

 

 

フデリンドウ

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こちらは漢字で書くと、筆竜胆となります。

えっそんな名前なの?というギャップがあるお花です。

フデリンドウは、晴れている時だけお花が開いていて、雨天、曇天時にはお花が閉じているそうです。

どうりで、あれっ今日は全然咲いてないや

という日があるわけだ…と思いました。

閉じている時の蕾が、筆っぽい、ということらしいです。

 

リンドウ属リンドウ科だそうですが、もともとリンドウという植物がありまして、

それが古来より漢方薬として使われているとのことでした。根や根茎に苦み成分があり、漢方薬では、干したものを竜胆(りゅうたん)と呼ぶそうですね。

 

なぜ竜胆と呼ぶのか、色々と気になるところではございますが、

花言葉は「悲しんでいるあなたを愛する」「正義」「誠実」というものがあるそうで、

ひええええええ

と思いました。

クセが強い、お花ですね。

掘れば掘るほど、色々出てきて、びっくりしました…。

 

「悲しんでいるあなたを愛する」というのは、

悲しんでいるから愛するのか、

悲しんでいても愛するのか、

「あなた」を「悲しんでいる」という言葉であえて形容することに、

何か深い意味がありそう、と個人的には思いました。

 

「愛しい」と書いて、「かなしい」と読むことがある、と、以前野僧の尊敬している方が仰っていました。

悲しみと愛は深く繋がってそうですね。。

 

 

 

ということで、本日は春の草花特集その2でした。

とっても小さいお花にも色々な個性があって、面白かったです。

 

ぼーっと花を見ていると、春らしく色々な生き物が花にとまっています。

 

そういえば、花の中にも

本当に蜜を持っているから花の色を変えて、「虫さん、蜜ありますよ~」と知らせる花と、

蜜は持っていないんだけど、花の色を変えれば虫がやってくるというのを知っているから、わざと花の色を変えている意地悪な花がいるそうなんです。

 

うわー、意地悪だなー。

可愛いからって、意地悪していいと思うなよ?

 

と、個人的には言いたいです。

 

でも、駿さんとかはそういうちょっと気の強い方が好きなのかな?とも思います。

 

ちぇっ

と思いつつ、

その花の茎を折ったりは、しません。笑

 

ちょっと小指でピンっと弾くくらいです。

 

お化粧してるファンデーションが飛び散るかも。

 

知りません。

 

はい。

 

でも、色々な生き方がありますからね。

いじわるハナさんも、何か事情があるのかもしれません。

 

それに、こういった花と虫、そして鳥と果物のやり取りなんかは、

誘われるがままに近づいて

好きなように離れていくという、

刹那的な出会いと別れの繰り返しで、

なるほどねぇと思ったりします。

 

持っていかれた花粉や種がどこに落ちるか分からない、というのが何か、

浪漫だよなぁと思いました。

 

まあ、虫さんたちには

飛んで行った先に蜜があろうとなかろうと、あまりいじけることなく、

飛べないお花の分まで自由に羽ばたいて頂きたいなと思いました。

 

でも、こうやって色々考えると

いじわるするくらい必死にならないと、生きていけないいじわるハナさんにも

やっぱりちょっと同情してしまいますね。

 

となりに座って、

「来ないわねえ…」

と言いながら虫が来るのを一緒に待ちたいような、

そんな木曜日の午後の過ごし方もいいなあと思いました。

 

野僧も、皆様の繁栄を、陰ながらお祈りしております。

 

ということで、本日は春の草花特集その2でした。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

合掌。

 

 

 

 

ーーーーーーー

追記です。

23日に葉っぱを飛ばそうと思っていたのですが、それはそれは赤く染まった紅葉に気後れしてしまい、気づけば25日となってしまいました。

時間だけ、23日の午後ということにするという、何とも無粋な飛ばし方で、反省しております。。

でも、皆が寝ている中、深夜にコッソリと葉っぱを飛ばす、この背徳感も、

ピリ辛な感じで、新鮮でした。

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まだ春だよー、と思いましたが、春に赤くなる品種だそうです。貝多羅葉も、驚きです。🍁

真っ赤ですねー!

 

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黒酢を飲むヤソー・カンパニュラータ。(美味でした。)