こんにちは。
蝉時雨の降り注ぐ時季となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
お寺では、7月のいろいろな山場を無事に終えまして、今は、
お茶を飲んだり、ホームページを更新したり、比較的穏やかに過ごしております。
最近読んでいる本は、
河合隼雄さんの『ケルトを巡る旅 神話と伝説の地』(講談社)というものです。
こちらは、河合隼雄さんがケルトを訪れて、その土地の色々なお話について書いていらっしゃる本なのですが、とても面白いです。
個人的には、妖精のお話が好きで、
「妖精のすむ世界はとても魅力的で、すばらしい音楽が流れている」(83)そうなのです。
人々はそこに引きつけられて、何年も行方不明になります。
しかし、元の世界に戻ると、たった一日二日しか経っていないのに、極度の疲労を感じる…
と、書いてありました。
この先にはちょっと怖い展開もあったのですが、
素敵だな~と、思いました。
妖精の世界は、
するのでしょうか!
スピッツの森は、
樹に耳を近づけると、中から「さらさら」が聞こえるとか、
枝を揺らすと、「歌ウサギ」が流れてくるとか、
何だか不思議な森でございます。
「未来コオロギ」がピョンピョン跳ねていたり、
「つぐみ」が歌を歌っていたり、
とっても美しいです。
花に溜まった、昨日の雨粒の中には、
「優しいあの子」と、「オケラ」が入っていました。
つい、人間界の癖で、葉っぱをとって、そこに文字を書こうとすると、
一枚の葉っぱをとっただけでも、「さらさら」がちょっと濁っちゃって
森の精に怒られたりしそうだなと思いました。
歩けば歩くほど、
人間界には戻れなくていいや~
と思ってしまいそうですけれども、
人間界でも、
ライブがありますからね!!!
ありがとうございます!!!✨✨✨
ちゃんと帰り道を覚えておかなきゃ……
と思って、
持っていたお菓子を歩いてきた道に置きながら歩きたいところですが、
ふと振り返ると、
美味しい人間界のお菓子もまた、樹々に吸収されてしまったらしく、
お礼に森全体で「大好物」を演奏してくれちゃったりして……
と思ったら、
ますます帰り道が分からなくなりそうでございます。
本のお話によると、
妖精の世界で踊り続けた女性は、
人間界に戻った時に、足の指がすべて無くなっていたそうです。
いくら素敵な音楽が流れているからって、
向こうの世界で踊るのはやめよう……
と、思ったのでした。👣
ところで、今回河合さんの本を借りようと図書館に行った時、
偶然「ゲド戦記」の原書を見つけました。
それで、「吟唱詩人」のところは、「bards」になってるのかな!と思って、
思い切って、借りてみました。
そしたら、「bards」ではなく、「chanters」となっていました。(たぶん)
あぁそうなんだ~………
と、思いつつ、改めて調べてみたら、
「bards」は、「ケルト族の楽人」という意味も、あるそうです。
またケルトだ……!
と思って、ちょっと感動したのでした。
それでは、
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。
合掌。
そういえば、
4月〜6月はちょっと、更新多めでしたが、
あれは、駿さんの新作を100枚目でお祝いしようプロジェクトを、1人で勝手に始めていたのでした。
でも、100枚目を来年の7月〜8月?(鈴木さんが、まだわからないと仰っていましたね!)に持って来ようとすると、かなり頑張らないといけない…ということで、ちょっと頑張ろうと思いましたが、何だか空回りしそうだったので、
やっぱり諦めました。残念!
でも、100枚目ではなくて、
来年は御年82歳(バーズ🐓)なので、
82枚目でお祝いできたらいいのでは?と思いまして、こちらならのんびりと書いても達成できそうです!
ということで、ゆっくり肩の力を抜いて、
これからもゆるゆると日々のできごとを書いていこうと思いました。
ありがとうございました。🐛
――――――――――――
追記です。
そうでした、妖精のお話なのに、妖精の皆さんに登場してもらうのを忘れていました。
(森の精は、目には見えないけれど、妖精の皆さんは、頑張って目を凝らせば見える…!気がする……!という立場の方々です。)
森に住む妖精さんは、植物の葉っぱの陰に隠れていらっしゃって、
人間が近づいてくると、その植物の茎を、一生懸命揺らすんです。
すると葉っぱに溜まった雨粒がポロっと落ちてきて、それが地面に滲んでいくのですが
一度地面に落ちてしまうと、その雨粒に入っていた音楽はもう二度と聴けません。
強欲な人間は、試験管にその雨粒を入れて持って帰ろうとするのですが、
妖精の森ではその行為は禁じられていて、そんなことをしようものなら、
人間界には帰れなくなってしまいます。
妖精の森で流れている音楽を持ち帰るなんて、何てこと………!という感じなんですね。
なんですが、野僧はこっそり試験管に入れて持って帰ってきてしまいました。
これは「ひみつ。」です。
フッフッフ
でも、アイルランドにある「The Story of Judgment」の思想では、「妖精は体に血が流れておらず、天国に行くことができない」(77)と考えられているそうです。
それで、いくら自分の身体を傷つけても、水しか流れてこないから、ボロボロボロボロ、涙を流すのだそうです。
えぇぇ……
そういう場面に遭遇したら、どうしたらいいのでしょうか。
とりあえず、身体を傷つけるのは良くないと思うので、ナイフ(?斧とか意外と持ってそうです)を持っているその子の手を止めるということがまずひとつ。
それから、妖精の世界にいるときは、雫に対して敏感になっていると思うので、
「その涙の中には、どんな音楽が入っているんだろう…」なんて、不謹慎な好奇心は、顔には出さないようにしたいなぁと思いつつ、顔に出ちゃうタイプです。き、気を付けましょう……。でも、血の通っている野僧の手の温かみで、却って相手を傷つけちゃうこともあるのかなと、思いました。
うーん、難しいですね…。
それから、あれだけ色々な生き物の血を吸っている蛭くんは、もしかしたら妖精なのか…?と思ったりもしました。天国に行きたいから、みんなの血を吸って、Judgmentの時だけそれがあたかも自分の血であるかのように、司祭に見せるんですけれども、噓がバレて、あの醜い容姿に………(というとちょっと失礼ですけど)ということを、代々繰り返していらっしゃる方々、なのかもしれない、と思ったら、
つ、罪な生き物だなぁ~~~
と思いました。勝手に。
ありがとうございました。