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風と緑とあじさいと。―Vayu, Vana, Ajisai ca―

あじさい寺の非公式ブログです。

ヘビ

 

こんにちは。

 

本日は、前回に引き続き生き物(爬虫綱)についてのお話です。

 

お寺にいると、ヘビに時々出会います。

 

野僧がこれまでに出会ったものとして、

一つ目は、マムシです。

 

マムシ君は、わりとお名前も有名ですし、

パッと見てすぐにマムシ君とわかるような、銭形の模様が特徴ですね。

 

攻撃的な性格で、半径約30センチの攻撃範囲に入ると、嚙まれる可能性があるそうです。

 

万が一嚙まれてしまうと、その部分に痛みが生じて、その後パンパンに腫れてしまうという、

恐ろしい方です。

 

この時期になると、ちょいちょいカサカサカサ………

という、彼らっぽい音を、落ち葉の中から聞くことがありますが、

 

その音が聞こえてきたときは、何の作業をしていようと

すぐサササッと逃げます。

 

とりあえず逃げて、周りの人に情報換気して、その道はしばらく通らないという、

 

石橋を叩いても叩いても渡らない人、とお友達に言われた通りに恥じないような

 

素晴らしい逃げっぷりです。

 

すぐに逃げるので、姿を拝見した記憶はまだあまりないのですが、

 

実は以前、先輩の虎豆和尚が抜け殻を見つけてきて、

見せてもらったことがあります。

 

ヘビの抜け殻、半透明?で、皮の模様も残っていて、ちょっとふにゃふにゃしていて、

それで細長いという

なんだか不思議なものでした。

 

ちなみに、手に木の枝や棒を持っておくと、

もし万が一マムシ君と遭遇して、威嚇攻撃をされそうになっても、

その攻撃を抑えながら離れることができるそうです。

 

木の枝、いいですね。

 

山歩きとか、お散歩とかで、

木の枝を右手に持っている時の、あの喜びは

持ってみた人にしかわからない浪漫がありますよね。

 

 

さて、次は「ヤマカガシ」というヘビです。

 

こちらはなんと、写真があります。

 

ぽん。

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ぽん。



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ぽん。!

 

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ぽん。!!


こちら、先日たまたま掃き掃除をしていた時に、見つけました。

 

ヤマカガシさんは、とても静かで、穏やかそうに見えますが、

マムシ君と比べて数倍強い毒を持っているそうです。

 

生息地域によって、身体の色や斑紋が違うそうなのですが、

こちら近辺では、赤色が目立つものが多いそうです。

 

写真で見ると、青色っぽい?気もしますね。

 

毒は2種類あるそうで、奥歯の方で深くかまれた時に出る毒は、場合によっては命を落とす危険性も、あるそうなんです。

 

恐ろしいですね………

 

実は、この情報を知る前にほんのちょっとだけじりじりと近づいて、写真を撮ったので、

危なかったなと思いました。

 

どちらも毒を持っていて、怖いなぁと思いますが、

好戦的なマムシ君と、めちゃくちゃ強いのに大人しいヤマカガシさんと、

 

このペアはなんとなく、良いペアだなと思いました。

 

たとえば、

野僧がたまたま道に迷って、ヘビ族に道を聞くとします。

 

それで、ヘビ族のナワバリに少しお邪魔した時に、

 

「何しに来た!」

と、クワッと歯を出して問い詰めてくるのがマムシ君で、

 

その後ろで、黙ってじろっとこちらを見ているのがヤマカガシさんです。

 

「道に迷って………」と言うと、

 

「そんな噓が通用すると思うか!」

と、いちいち突っかかってくるちょっと面倒くさいのがマムシ君で、

 

またまたその後ろで、黙って話を聞いてくれるのがヤマカガシさんです。

 

野僧はこういう時、

 

マムシ君は無視してもたぶん大丈夫。問題はあいつだ………ヤマカガシだ………」

 

という感じで、本当はマムシ君と闘っても敵わないくらいの実力であることは分かっているのですが、

強気でいかないと、立っていることすらできないと思うので、ここは頑張ります。

 

でも、めちゃくちゃ強いのに、静かで、穏やかというのは何というか、

かっこいいよなと思います。

 

計り知れない、怖さがありますね。

 

どうしてあんなに、すんっとしているのかなと思うと

やっぱり、心に余裕があるのかなと思いました。

 

それで、闘えば自分が勝てることはもうよく分かっているので、

無駄な争いはしない、というスタンスなのでしょうか。

 

大賢人みたいですね。

 

道を聞くのは諦めた方がよさそうです。

 

 

でも、ヤマカガシさんはいくら頑張っても道を教えてくれないかもしれませんが、

 

マムシ君は、頑張れば、なんだかんだ道を教えてくれそうな、気もしましたし、

3時間くらい睨み合ってたら、そのうち仲良くなれそうな、気もしました。

 

好戦的で、ちょっと面倒くさいけど、意外と庶民派なのではないでしょうか。

 

無視しようとして、すみませんでした。

 

 

ちなみに、今さらですが、関東のヤマカガシさんはどれくらい赤色が目立つのかなと思って、実際に調べてみたところ、こんな感じでした。

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ヤマカガシ(ややお絵描き)

 

野僧の色塗りが雑なだけかもしれませんが、パット見た感じ、

赤っぽいというか、ガッツリ赤、めちゃくちゃ赤、でした。笑

 

お寺にいたヤマカガシさんとはえらく違います。

 

彼ははるか西の方からやって来たんですかね?

それとも、そもそもヤマカガシではなかったのでしょうか。

 

不思議です。

 

ということで、

このお話に関係なく、この季節にお寺にいらっしゃった時はぜひヘビに気を付けていただきたいなと思って、書きました。

 

野僧もこれからの季節、さらに気をつけていきたいなと思いました………!

 

音楽鑑賞会中とか、要注意ですね。気をつけます。。

 

ということで、本日は、生き物(爬虫綱)についてのお話でした。

 

最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。

 

合掌。

 

 

追記

ヘビのお話怖いなぁ…という方に向けて、

みんな大好き、カマキリ君(カメラ目線)と、カナブン君(テッテレーというポーズ)を、ここに貼りたいと思います。ありがとうございました。

 

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カマキリ君

 

 

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カナブン君