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風と緑とあじさいと。―Vayu, Vana, Ajisai ca―

あじさい寺の非公式ブログです。

料理のはなし

 

こんにちは。

 

本日は、食べ物についてのお話です。

 

お寺では時々、旅人さんに、料理をお出しすることがございます!

 

本日ご紹介するのは、野僧命名「おもてなしコース」です。

 

何のひねりもないお名前ですが、基本的に、旅人さんをおもてなしする時に、お出ししている、コースというほどでもありませんが、お食事?です。

 

ぽんっ。

 

料理

 

おー。色々ありますね。

 

一つ一つ、見ていきますと、

 

お蕎麦


まず初めに、こちらはメインのお蕎麦です。

キノコとか、大根おろしとか、カイワレ大根とか、

いろいろのっております。

さっぱりしていて、暑い夏の日に食べたいお料理、という感じです。

 

胡麻豆腐


胡麻豆腐です。

こちら、お豆腐も、上のタレも、お寺で手作りしております。

虎豆和尚が、何かコネコネしているところを、よく見ます。

タレは甘めで、しっとりとした美味しさという感じです。

 

ひきずり豆腐

こちらは、「ひきずり豆腐」です。豆腐の上に、すりゴマ?がのっております。

これは、日蓮宗と関係のあるお料理だそうで、昔、日蓮上人が池上に到着された時、池上宗仲公がお昼ご飯として出されたのが、この「ひきずり豆腐」だったそうです。

当時、日蓮さんは日蓮宗の総本山身延山久遠寺から常陸に向かう道中、体調を崩されて、その時日蓮さんと深いつながりのあった、池上宗仲さんが池上で療養することをお勧めして、その時に出したお食事、ということらしいです。

 

旅人さんの中では、出汁に胡麻を溶かして召し上がる方と、お豆腐と一緒に召し上がる方と、分かれる印象があります。どちらが正解とかはありませんが、4分の3お豆腐と一緒に食べて、4分の1お湯に溶かす、くらいがいいのではないでしょうか。と野僧は勝手に思っております。

 

かぼちゃ

かぼちゃです。

かぼちゃの煮物、美味しいですよね~

シンプルだからこそ、味付けと、煮加減が、結構難しいなという印象があります。

 

お稲荷さん

お稲荷さんです。

この食べ物を、「お稲荷さん」と呼ぶところがまず、面白いなと思いました。

神道と深い関係がありそうな食べ物ですが、お寺でも出してしまっています。

調べてみると、いなり寿司は、「初午祭り」というお祭りの時に、稲荷神という神様にお出しする食べ物なのだそうです。

初午祭りは、五穀豊穣などを祈って行われるお祭りで、稲荷神は、稲作の神様です。

油揚げは、稲荷神の使いである狐の大好物なのだそうで、その油揚げに、稲荷神がもたらしてくださるお米を詰めた食べ物、それが、いなり寿司、お稲荷さんなのだそうです。

稲荷信仰って、あんまり知らなかったのですが、神道と繋がっていると思ったら、

神道系の稲荷信仰と、仏教系の稲荷信仰があるそうです。

それは稲荷信仰の発展において、真言密教が深く関わっていたという背景があるから………とのことでした。

 

 

ということで、お皿にのっている品々は、以上です!

 

あと一番最初の写真で他にのっているのは、赤飯と、房州名物鯛せんべいと、おせんべいと、白い箱で「妙法生寺」と書いてあるのは、紅白饅頭が入っているものになります。

 

一番右のピンク色の旗は、「御会式第七四〇遠忌」と、書いてあります。

御会式とは、日蓮さんの命日である、10月13日に合わせて行われる法要です。

日蓮さんが亡くなった日に、桜が咲いたという言い伝えがあるそうで、

旗のピンク色も、桜を表しているそうです。

 

し、知らなかったです………。

 

基本の「おもてなしコース」はこんな感じでした。

 

野僧の気まぐれなご紹介にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

秘密のレシピとかではないと思うので、たぶん大丈夫ではないかと思いますが、

どこまで書いていいものなのか、あやふやで、ふにゃふにゃした内容となってしまいました。

もしNGだったら、そのうち直したいと思います。笑

 

こちらは、精進料理と言っていいものなのか、分かりませんが、

お寺らしく、パキッとした精進料理をサラッと出せる、スマートな感じにも、憧れますね。

 

頑張りましょう。!

 

ということで、本日は、食べ物について書きました。

 

皆さまも、美味しい料理を食べて、素敵な一日をお過ごしください。🌸

(と言いつつ、夜の葉飛ばしになってしまいました………。涙)

 

最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました。

 

合掌。

 

秋のお食事